【独身一人暮らし】固定費を見直して貯蓄しよう

家計 家計

 以前、余裕のある資金について書きました。


 毎月の生活費を計算する、という話をしましたが、余裕のある資金を用意するには、生活費を見直し、貯蓄ができるような家計にしなければなりません。

それができないから、困っているんです。。。

生活費を見直すことは、そんなに難しいことじゃないですよ。

 生活費を見直す対象は多くありますが、これから始める方のために以下の3つをご紹介したいと思います。

  • 住居費(家賃)
  • 通信費(携帯の基本料金)
  • 火災保険

 共通することとして、固定費に焦点を当てている、ということです。

 なぜ、よく節約の際に言われる変動費ではなく、固定費なのか。また、それぞれどのように見直すのかについて、書きたいと思います。

 なお、基本的には私が見直した経験をもとに書いているため、偏りがあります。そちらはご了承ください。

はじめに結論

・見直すのは固定費から
・家賃はネットでいま住んでいる部屋、近隣マンションの家賃相場を確認
・携帯は大手3キャリアの従来プランから変更しよう
・火災保険は不動産会社から押し付けられたものなら、変更しよう

見直しの前提

 見直しの前提は、以下のとおりです。

  • 賃貸に住んでいる
    住居費の見直しは、家賃の見直しです。
    また、賃貸か持ち家かで火災保険の種類も変わってきます。
  • 独身で一人暮らし
    通信費(携帯の基本料金)にしても、保険にしても、家族の有無は影響してきます。今回は、独身で一人暮らしの前提です。
    「独身でも、家族割があるじゃないか」と言われればそのとおりですが、一人で契約する場合という前提と考えていただければ。

なぜ、固定費を見直すのか

 冒頭でも書きましたが、家計の見直しをしようとした場合、食費や娯楽費など、変動費に焦点が行きがちです。

 それは、戦前の「ぜいたくは敵だ」の名残かもしれませんし、親が子供に貯金しなさいと言うとき、無駄使いのことが話題になるからかもしれません。子供に、固定費の削減を求めることはできないですし。

 例えば「スマホのゲームに毎月10万円課金している」とか、あまりにも生活を圧迫するような変動費は見直した方がいいかもしれませんが、基本的に固定費を削減した方が良い理由は、以下の2点です。

  • 金額が大きく、効果が高いから
  • 生活満足度が下がりにくいから

金額が大きく、効果が高いから

 固定費は毎月、極端な話何もしなくても、出て行くお金です。
 また、金額も毎月で数千円〜数万円と高くなっている場合も多いです。

 その一方で、固定費は店先などで直接払うものではないため、意識して確認しないとそのまま垂れ流しになってしまいがちです。

 実際に見直してみると、とても効果が高いので、最初に手をつけることをオススメします。

生活満足度が下がりにくいから

 何もしなくても、出て行くお金は、減らしても生活満足度が下がりにくいです。

 変動費の場合、欲しいものを買わない、食べたいものを食べない、とガマンするため、それが続くと「人生楽しくない」「何のために生きているのだろう」と生活満足度が下がってきます。

 もちろん固定費でも、家賃10万円の部屋から、家賃5万円の部屋に引っ越したら快適さは変わりますが、全体的に変動費よりも生活満足度が下がりにくいです。


では、具体的に、固定費の見直しについて見ていきます。

住居費(家賃)の見直し

 毎月の家賃は、手取りの25%以内が良いと言われています。
 こちらはネットや書籍で確認した結果、概ねこの割合でしたし、実体験からも良い値なのではないかと考えています。

 一般的に「手取りの3分の1(または30%)が目安」と言われていて、この割合は不動産会社側の思惑と言われています。手取りの30%であれば、生活は苦しいけれども家計が破綻するレベルではなく、逃げられることも少ないのでちょうど良い、というわけです。

 これから引っ越す場合は、手取りの25%のところを探すということになりますが、家賃が高いけれども引っ越すのが難しい場合は、家賃交渉をするという方法があります。家賃交渉する際の代表的な主張方法は、以下の2点です。

  • 近所のコンビニやスーパーが移転してしまい、不便になった
    家を借りる際に、「近所にコンビニがあって便利です」とアピールされていたら、なお効果的です。
  • 自身が住んでいる、または近隣のマンションの家賃が下がった
    SUUMOやHOME’Sなど、賃貸ポータルサイトで出ている家賃を調べてみると、契約したときよりも家賃相場が下がっていることがあります。


 なお、私の場合は「ある程度残業すると、手取りの25%。残業しないと、手取りの27%」というところに住んでいます。25%以内に抑えられてないじゃないか、と言われそうですが、そのとおりです。笑

 近隣マンションの家賃を調べたら、いまの家賃より高かったんですよね。。。

通信費(携帯の基本料金)の見直し

 通信費は、使用した分だけ払うという変動費の意味合いもありますが、基本料金は固定費です。見直しが必要かどうかは、大手3キャリアの従来プランを利用しているかどうか、ということになります。

 大手3キャリアの従来プランは、平日の昼休み等でも回線が安定している、対面ショップでのサポートが受けられるといったメリットがありますが、やはり料金が高いです。もし、大手3キャリアの従来プランを利用しているなら、格安SIMや大手3キャリアの格安プランに乗り換えるのがオススメです。

 主な格安SIMは、楽天モバイル、mineo、日本通信など。
 楽天モバイルは、自身の通信回線を持っている事業者のためキャリアに分類されますが、価格から格安SIMとして扱われることが多いため、挙げています。

 大手3キャリアの格安プランは、以下のとおりです。

プラン名提供会社月額料金(※)
ahamodocomo2,970円
povoau2,728円
LINEMOSoftBank2,728円
(※)2023年4月現在。データ量20GBプランの料金


 色々あってどれを選んだら良いか迷いますが、個人的には何を選んでも良いと思います。

 例えば投資でも「一番トータルリターンが良い投資信託は何か」と議論になりますが、突き詰めたらキリがないのかなと。上記のプランであれば、100点満点でだいたい70〜80点は取れるのではないかと思います。

 個人的には、以前は20年ほどauの従来プランを利用していて、月額は9,000円〜10,000円でした。現在は、電話はpovo、データ通信はmineoという2つのSIMを利用しています。

 povoは基本料0円(半年に1回、220円のトッピングが必要)。mineoはデータ通信1GB 880円に、パケット放題plus 385円のオプションを追加して、1.5Mbpsの通信を利用。月額は1,265円+通話料という具合です。

 なお上記プランは、2022年11月で新規申し込みを終了してしまいました。今からプランを考えるとしても、mineoを選ぶと思いますが、月額は2,178円+通話料になります。

 まぁ通話が多くなり月額3,000円くらいになったとしても、元々の9,000円から見ると破格です。給与で毎月6,000円のベースアップなんて、何年かかるか分かりません。それが固定費の見直しだけで実現できるのであれば、良いのではないでしょうか。

火災保険の見直し

 まず、保険の前提として「すでに公的保険に加入している」ということがあります。毎月保険料を支払っている、健康保険です。

 月額約10万円以上は医療費がかからない高額療養費制度や、病気やケガの際に4日目から支給される傷病手当金など、一定程度の充実した保険です。この保険に追加して、民間保険に加入する(すでに加入しているなら、契約を継続する)必要があるのか。ということが見直しのポイントとなります。

 独身の一人暮らしの場合、経済合理性の観点から言えば、自身に関する保険は不要とよく言われます。

 自身に関する保険とは、生命保険や医療保険、貯蓄性保険などのことです。
 以下はよく言われることです。異論はあるでしょうが、私は支持しています。

  • 生命保険
    自身が亡くなったときにお金が出るので、自身はもらえない
  • 医療保険
    高い保険料を払ってまで、追加したいものはない
  • 貯蓄性保険
    保障の薄い保険と、手数料の割高な投資信託の、抱き合わせ販売


 貯蓄性保険については、平成元年(1989年)くらいまでのものは、利回りが3%以上あったりするようです。「お宝保険」と呼ばれていて、残しておいた方が良い例外になりますが、もう30年以上前。いまから入るのはオススメしません。

 なお、繰り返しになりますが「経済合理性の観点から言えば」の話です。

 周りくどい言い方ですが、人は感情で動く生き物です。なので、「経済合理性を選んだんだ」と自身に言い聞かせたとしても、不安な気持ちを抱えながら毎日の生活をする方がいるかもしれません。そのような方は、自身に関する保険にも入ったら良いと思います。後述しますが、私も加入しています。

 一方で、建物(火災保険)や車(自動車保険)など、入った方が良い(むしろ入るべき)保険もあります。今回はそのうち、火災保険について見直します。火災保険のみにしているのは、私が自動車、自転車に乗っていないことと、火災保険を見直して固定費が抑えられた経験があるためです。

火災保険は、自身で変更が可能

 賃貸の場合、「借主は入居期間中継続的に自己負担で借家人賠償特約付火災保険に加入すること」という契約が入っています。借家人賠償とは、借りている部屋に何かしらの損害を与えてしまった場合の、大家さんへの賠償です。

 契約によっては、「不動産会社指定の火災保険」と限定されていることもあり、その場合は変更が難しいのですが、上記のように加入していればOKの場合、変更が可能です。

 契約時、不動産会社のオススメされた保険に入っていると、たいていは割高になっています。私の場合、2年間で23,000円の契約となっていました。

 火災保険は、破損・汚損を付ける場合と付けない場合で金額が異なり、ざっくり以下の相場となっています。

  • 破損・汚損を付けない場合
    2年間で 4,000円〜6,000円程度
  • 破損・汚損を付ける場合
    2年間で 10,000円〜15,000円程度

 私は見直した結果、以前の火災保険を止めて、現在は損保ジャパンの『THE 家財の保険 ベーシックI型』に加入しました。破損・汚損を付けて、2年間で9,090円。以前より少し保障が減っていることもありますが、かなり減らすことができました。

 余談ですが、損保ジャパンはインターネットでの契約はできません。チャットボットによると「お客さまに最適のプランをご提案するため」とのことですが、取扱代理店に余計な保険・特約を付けられないよう、ご注意ください。

 上記の火災保険を含め、個人的には以下の保険に入っています。
 合計で、毎月 4,007円。

保険・共済種類会社月額備考
生命共済コープ2,100円
がん保険アフラック1,528円
火災保険損保ジャパン 379円2年間で9,090円


 ちゃんと生命保険にも医療保険(がん保険)にも入っているじゃないか、と言われそうですね。そのとおりです。笑

 生命共済(コープなので共済)は、子供の頃に親が代わりに支払ってくれていたのを引き継いで、65歳で終了します。安いし、毎年割戻金も返ってきます。私が早く亡くなってしまったときに、親に残せれば良いかなと思い、継続しています。

 がん保険も、20歳のときに親に勧められるがままに入りました。保障も薄めだし解約しても良いかなと思いつつ、コープの割戻金を含めると全額が生命保険料控除の対象になるので、まぁいいかと放置している状況です。皆さんには加入することはオススメしません。笑

終わりに

 今回は、固定費の見直しについて書きました。

 固定費の見直しをすることで、生活防衛資金の貯蓄はもちろん、必要額も減らすことができます。ぜひ一度、見直しをしてみましょう。

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