今年、NISA口座としての積み立てを始めました(8回目)。
1ヶ月ごとの積み立てや評価額の増減をウォッチして、インデックス投資が本当に増えていくのかを確認する記事です。インデックス投資も色々とありますが、私は国際分散投資をしています。
8月は、米CPIが市場予想を下回り、景気後退を回避したと思われた後、ジャクソンホール・ショック(なんて言う人はいないけれど)で月末にかけて急落していきました。それでもプラスではありますが。
・国際分散投資が儲かるのか、確認したい方
・「米国しか勝たん!」と思っている方。たぶん米国が勝ちます。笑
インデックス投資のアセット割合
以下の割合で、インデックスファンドを購入しています。
アセット | 毎月購入額 | 割合 |
国内株式 | 20,000 円 | 20 % |
外国債券 | 30,000 円 | 30 % |
外国株式 | 40,000 円 | 40 % |
国内リート | 5,000 円 | 5 % |
外国リート | 5,000 円 | 5 % |
合計 | 100,000 円 | 100 % |
国際分散投資の場合、世界のGDP割合などをもとにお金を分散していくので、日本の割合は10%未満になりますが、私は日本に引きこもるので、国内資産を多く持つことにしました。
5月頭に国内債券を売り切って、日本分は25%です。
投資結果(サマリー)
期間は2022年8月1日〜2022年8月31日。合計の含み損益は+2.67%となりました。先月からは+0.20%です。
積立額(円) | 7月評価額(円) | 8月評価額(円) | 月の増減(%) | 全体の増減(%) | |
国内株式 | 160,000 | 144,176.63 | 165,826.70 | +0.66 | +3.64 |
外国債券 | 240,000 | 216,580.60 | 244,116.67 | -1.42 | +1.72 |
外国株式 | 280,000 | 242,728.14 | 287,890.21 | +1.68 | +2.82 |
国内REIT | 40,000 | 36,341.68 | 41,789.49 | +0.64 | +4.47 |
外国REIT | 40,000 | 29,536.49 | 40,633.51 | -2.58 | +1.58 |
合計 | 760,000 | 676,282.85 | 780,256.58 | +0.20 | +2.67 |
投資結果(2022年1月〜8月の推移)
続いて、年初からの推移です。
積立額と時価総額の推移
積立額は、毎月10万円ずつ増えていきます。
ただ、5月に40,000円積み立てた国内債券を売り切ったため、キリの良い数字にはなりません。
積立額と比較し、時価総額がどのように変化するか、グラフで確認してみます。
8/21に盛り上がっている部分がありますが、この時点では全体損益が4.9%ありました。そこから一夜にして世界が変わったというか、今年初めから2月にかけて感じていた、あの嫌な雰囲気が戻ってきた、という感じがしますね。
各アセットの損益
各アセットの損益グラフです。
全体は黒線で、無駄に太いやつです。
7月下旬から、8月も残り数日というところまで、ずっとある違和感がありました。詳しくは後述しますが、それが最後にスッキリした、というのが今月の印象です。
今回は、その違和感を書いていきます。
なぜ、米国市場はこんなに強気なんだろう
私の違和感を、一言で表すとこのようになります。
7月米CPIが8/10に発表され、市場予想は下回り、前年同月比8.5%上昇でした。6月米CPI(9.1%上昇)と比べて低かったこと、7月のFOMC会合で、パウエル議長が「政策は経済指標次第」と発言したことから、市場は盛り上がりました。
ただ、8.5%上昇に対して「ピークアウトした」と盛り上がっているのを見て、理解が追いつきませんでした。
もともと、先月末の上昇や、「インフレが峠を越えた」という見方には違和感があって、米国株を整理していました。その後、売った株はガンガン上がっていきましたが、「なぜ、米国市場はこんなに強気なんだろう」と思っていました。
もちろん、市場が強気の方が株価は上がってくれるから、私としてもありがたいのですが、年初から下落傾向が続いていた、2022年上半期の鬱憤を晴らしているような、そんな気がしていました。
その雰囲気が一瞬で変わったのは、8/26のジャクソンホール会議。
景気を犠牲にしても、物価高を定着させない
パウエル砲が、市場を震撼させた。といっても過言ではないでしょう。
1日にして、ダウは1,000ドル以上下落。いま、この記事を執筆している、2022年9月6日時点まで、ほぼ続落となっています。
私はこの状況を見て、とてもスッキリした気分です。もともと、このような状態だったのではないかと。市場が強気なのを喜んでいた方も、心の中ではこう思っていたのではないでしょうか。
「このインフレ、本当に収まるのかな?」
「FRB、本当に利上げを減速してくれるのかな?」
「まぁ、株価が上がっているから、大丈夫だろう…」
もちろん、株価が下がって喜んでいるわけではありません。私が整理した株は、利益が出ていたものだけで、含み損があり保有を続けている株は、より下落しています。3ヶ月くらいは(それ以上?)塩漬けとなるでしょう。
ただ、自身の感覚がズレていなかったことが分かって、その点はスッキリしましたし、私はトレーダーではなく、ゆっくりと資産を増やしていくノロマの亀なので、これからも愚直に積み立てを続けよう、と思いを新たにしました。
終わりに
今回は、2022年8月の結果でした。
2022年9月は、「株価が最も不調な時期」と言われることがあります。たまたま「◯◯危機」が重なっているだけ、という意見もありますが、2ヶ月ぶりのFOMC会合で危機は訪れるのか。それとも、米CPIが市場予想を下回り、利下げが減速するのか。
静かに見守っていきたいと思います。