NISA口座のインデックス投資結果。2022年8月

nisa-202208 投資

 今年、NISA口座としての積み立てを始めました(8回目)。

 1ヶ月ごとの積み立てや評価額の増減をウォッチして、インデックス投資が本当に増えていくのかを確認する記事です。インデックス投資も色々とありますが、私は国際分散投資をしています。

 8月は、米CPIが市場予想を下回り、景気後退を回避したと思われた後、ジャクソンホール・ショック(なんて言う人はいないけれど)で月末にかけて急落していきました。それでもプラスではありますが。

この記事がオススメな方

・国際分散投資が儲かるのか、確認したい方
・「米国しか勝たん!」と思っている方。たぶん米国が勝ちます。笑

インデックス投資のアセット割合

 以下の割合で、インデックスファンドを購入しています。

アセット毎月購入額割合
国内株式20,000 円20 %
外国債券30,000 円30 %
外国株式40,000 円40 %
国内リート5,000 円5 %
外国リート5,000 円5 %
合計100,000 円100 %

 
 国際分散投資の場合、世界のGDP割合などをもとにお金を分散していくので、日本の割合は10%未満になりますが、私は日本に引きこもるので、国内資産を多く持つことにしました。

 5月頭に国内債券を売り切って、日本分は25%です。

投資結果(サマリー)

 期間は2022年8月1日〜2022年8月31日。合計の含み損益は+2.67%となりました。先月からは+0.20%です。

積立額(円)7月評価額(円)8月評価額(円)月の増減(%)全体の増減(%)
国内株式160,000144,176.63165,826.70+0.66+3.64
外国債券240,000216,580.60244,116.67-1.42+1.72
外国株式280,000242,728.14287,890.21+1.68+2.82
国内REIT40,00036,341.6841,789.49+0.64+4.47
外国REIT40,00029,536.4940,633.51-2.58+1.58
合計760,000676,282.85780,256.58+0.20+2.67
各資産の積立額、評価額と増減

投資結果(2022年1月〜8月の推移)

 続いて、年初からの推移です。

積立額と時価総額の推移

 積立額は、毎月10万円ずつ増えていきます。
 ただ、5月に40,000円積み立てた国内債券を売り切ったため、キリの良い数字にはなりません。

 積立額と比較し、時価総額がどのように変化するか、グラフで確認してみます。

各資産の積立額、評価額と増減


 8/21に盛り上がっている部分がありますが、この時点では全体損益が4.9%ありました。そこから一夜にして世界が変わったというか、今年初めから2月にかけて感じていた、あの嫌な雰囲気が戻ってきた、という感じがしますね。

各アセットの損益

 各アセットの損益グラフです。

2022年1月〜8月の、NISAで運用した商品の損益(%)


全体は黒線で、無駄に太いやつです。
7月下旬から、8月も残り数日というところまで、ずっとある違和感がありました。詳しくは後述しますが、それが最後にスッキリした、というのが今月の印象です。

今回は、その違和感を書いていきます。

なぜ、米国市場はこんなに強気なんだろう

 私の違和感を、一言で表すとこのようになります。

 7月米CPIが8/10に発表され、市場予想は下回り、前年同月比8.5%上昇でした。6月米CPI(9.1%上昇)と比べて低かったこと、7月のFOMC会合で、パウエル議長が「政策は経済指標次第」と発言したことから、市場は盛り上がりました。

 ただ、8.5%上昇に対して「ピークアウトした」と盛り上がっているのを見て、理解が追いつきませんでした。

 もともと、先月末の上昇や、「インフレが峠を越えた」という見方には違和感があって、米国株を整理していました。その後、売った株はガンガン上がっていきましたが、「なぜ、米国市場はこんなに強気なんだろう」と思っていました。

 もちろん、市場が強気の方が株価は上がってくれるから、私としてもありがたいのですが、年初から下落傾向が続いていた、2022年上半期の鬱憤を晴らしているような、そんな気がしていました。

 その雰囲気が一瞬で変わったのは、8/26のジャクソンホール会議。

景気を犠牲にしても、物価高を定着させない

 パウエル砲が、市場を震撼させた。といっても過言ではないでしょう。

 1日にして、ダウは1,000ドル以上下落。いま、この記事を執筆している、2022年9月6日時点まで、ほぼ続落となっています。

 私はこの状況を見て、とてもスッキリした気分です。もともと、このような状態だったのではないかと。市場が強気なのを喜んでいた方も、心の中ではこう思っていたのではないでしょうか。

「このインフレ、本当に収まるのかな?」
「FRB、本当に利上げを減速してくれるのかな?」
「まぁ、株価が上がっているから、大丈夫だろう…」

もちろん、株価が下がって喜んでいるわけではありません。私が整理した株は、利益が出ていたものだけで、含み損があり保有を続けている株は、より下落しています。3ヶ月くらいは(それ以上?)塩漬けとなるでしょう。

ただ、自身の感覚がズレていなかったことが分かって、その点はスッキリしましたし、私はトレーダーではなく、ゆっくりと資産を増やしていくノロマの亀なので、これからも愚直に積み立てを続けよう、と思いを新たにしました。

終わりに

 今回は、2022年8月の結果でした。

 2022年9月は、「株価が最も不調な時期」と言われることがあります。たまたま「◯◯危機」が重なっているだけ、という意見もありますが、2ヶ月ぶりのFOMC会合で危機は訪れるのか。それとも、米CPIが市場予想を下回り、利下げが減速するのか。

 静かに見守っていきたいと思います。

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