昨年、NISA口座としての積み立てを始めて、ちょうど1年が経過しました。
1ヶ月ごとの積み立てや評価額の増減をウォッチして、インデックス投資が本当に増えていくのかを確認する記事です。インデックス投資も色々とありますが、私は国際分散投資をしています。
12月は、米国と日本双方の金利が影響し、大きく下がっていきました。2022年の結果は、4.3%マイナスです。
・国際分散投資が儲かるのか、確認したい方
・「米国しか勝たん!」と思っている方。たぶん米国が勝ちます。笑
インデックス投資のアセット割合
以下の割合で、インデックスファンドを購入しています。
アセット | 毎月購入額 | 割合 |
国内株式 | 20,000 円 | 20 % |
外国債券 | 30,000 円 | 30 % |
外国株式 | 40,000 円 | 40 % |
国内リート | 5,000 円 | 5 % |
外国リート | 5,000 円 | 5 % |
合計 | 100,000 円 | 100 % |
国際分散投資の場合、世界のGDP割合などをもとにお金を分散していくので、日本の割合は10%未満になりますが、私は日本に引きこもるので、国内資産を多く持つことにしました。
5月頭に国内債券を売り切って、日本分は25%です。
投資結果(サマリー)
期間は2022年12月1日〜2022年12月31日。合計の含み損益は4.30%マイナスとなりました。先月からは5.62%マイナスです。
積立額(円) | 11月評価額(円) | 12月評価額(円) | 月の増減(%) | 全体の増減(%) | |
国内株式 | 240,000 | 228,323,58 | 231,864.25 | -6.92 | -3.39 |
外国債券 | 360,000 | 330,280.93 | 342,824.48 | -6.24 | -4.77 |
外国株式 | 440,000 | 406,597.20 | 422,326.42 | -4.92 | -4.02 |
国内REIT | 60,000 | 55,642.29 | 58,560.58 | -3.57 | -2.40 |
外国REIT | 60,000 | 53,112.41 | 54,490.45 | -5.75 | -9.18 |
合計 | 1,160,000 | 1,037,956.51 | 1,110,066.18 | -5.62 | -4.30 |
投資結果(2022年1月〜12月の推移)
続いて、年初からの推移です。
積立額と時価総額の推移
積立額は、毎月10万円ずつ増えていきます。
ただ、5月に40,000円積み立てた国内債券を売り切ったため、キリの良い数字にはなりません。
積立額と比較し、時価総額がどのように変化するか、グラフで確認してみます。
12月前半は持ちこたえていましたが、最後失速。プラスでのフィニッシュとはなりませんでした。もっとも、ゴールは2022年ではないので、問題はありません。
各アセットの損益
各アセットの損益グラフです。
全体は黒線で、無駄に太いやつです。
12月後半に、全アセットが一斉に下落していきました。
12月は金利で悲喜こもごも
12月前半は、11月の流れを汲んでいて、まだ平和でした。
11月、ターミナルレート予想を上方シフトする旨のFRB議長発言がありました。その内容に市場が悲観していたところ、10月米CPIが市場予想を下回り、一転して強気に。その後失速したものの、11月下旬から12月上旬までは、まだ持ちこたえていました。それが変わったのは、12月後半にあったFOMC会合と、日銀の会見。
まず米国では、12月FOMCで利上げが市場予想どおり0.50%であったものの、ターミナルレート予想は5.1%と、市場予想の4.9%を上回り、米国市場は大幅下落。S&P500は、2022年終了時点で年初来19.95%マイナスとなりました。
次に日本では、12/20に長期金利の変動許容幅を±0.25%から、±0.50%に拡大する方針を決めました。金利をマイナスにして買う人はいないので、実質的に0.25%→0.50%の利上げとなりました。
日銀の利上げで喜んでいるのは、金融業界のみか
以前から、日銀の国債買い入れは限界があると言われていました。いくらお金を刷っても、市中の国債がなくなってしまえば買い入れができない。数年のうちにその時期はやってくる、という予想もありました。ただ、黒田総裁の任期中に利上げが行われると予想した方は少なかったようで、大きなサプライズとなり日経平均は大幅下落。2022年終了時点で、年初来10.95%マイナスとなりました。
次期総裁がいきなり利上げをすると反発が強いので、配慮して前倒ししたのではないか、という意見や、金融業界への忖度という意見もあります。どちらも同感です。金融業界は、預金金利を上げずに貸出金利は上げるため、儲かることになります。実際に、メガバンク3行の株価は、利上げ発表後に跳ね上がりました。
FRBは、高インフレとなり利上げをしましたが、米国では物の値段だけでなく、賃金もかなり上昇しています。いまの日本は、原材料価格が上昇したことにともなうインフレ。賃金の上昇はなく、「物の値段は上がっているが、物価(物の価値)は上がっていない」とも言われています。その状態で、利上げをしたらどうなるのか。日本株は、あまり先行きがよくないですね。
私は、今のところは現在の割合で、国内株式の投資信託を購入し続けようと考えています。
2022年は4.3%マイナス
個人的には、2021年末に積立NISAから一般NISAに切り替えて、1年が経過しました。上述のとおり、2022年は4.3%のマイナスです。
いま、一般NISAで積み立てているお金は、2021年までS&P500連動の投資信託「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」に全振りしていたものです(いまも10%保有しています)。その後、国際分散投資の動画と出会って、いまの割合に切り替えました。
仮に切り替えていなかったら、円ベースで6%程度マイナスでした。VTI連動のファンドも7%程度マイナスだったようですし、2022年の国際分散投資 vs 米国集中投資は、痛み分けといったところですね。
ほぼ、右肩上がりだった2021年とは異なり、2022年は各アセットの予想以上の価格変動にハラハラさせられましたが、とても勉強になりました。
もちろん、私にとってインデックス投資のゴールは2022年ではなく、早くても20年後の2042年です。これからも、淡々と積み立てしていきたいと思います。
終わりに
今回は、2022年12月、および1年間の結果でした。
「淡々と積み立てしていきたい」と書きましたが、2022年前半は淡々ではなく、耐えながら積み立てしていた時期もありました。今回の経験を経て、2023年は淡々とやっていけそうです。
と言いつつ、どこかで暴落して、またハラハラさせられるんでしょうね。笑