「iDeCoを始めたいけれど、何か気をつけることあるかな?」
と思っている方は、特に投資初心者の方には多いのではないでしょうか。
iDeCoのメリット、デメリットについては、ブログやYouTubeなどで多く取り上げられています。その中で、投資に詳しい方なら当たり前でも、投資初心者が意外と見落としがちな2つのことを、説明したいと思います。
iDeCoで気をつける2つのこと
iDeCoで気をつけれなければならないのは、以下の2つです。
- 投資目的を理解する
- 価格下落時に売却してしまう
以降で説明していきます。
投資目的を理解する
そもそもiDeCoは、公的年金を補完するために設けられた制度です。そのため、加入期間が終了する60歳まで、お金を引き出せない、という制約があります。
(2022年の法改正で、加入期間は65歳まで延長されました。お金を引き出せるのは、加入年齢にもよりますが、引き続き60歳から可能です)
そのため、iDeCoの投資目的は「老後資金を準備したい」となります。
例えば「子供の学費を準備したい」「収益を生活費の足しにしたい」といった異なる目的をもって始めたとしても、いざ必要なときにお金を引き出すことができません。気をつけましょう。
価格下落時に売却してしまう
iDeCoで取り扱っている商品は、定期預金のような元本確保型を除けば、投資信託です。
投資信託は、価格(基準価額と言います)が日々変動するため、時には大きく下落することもあります。価格が下落しても、投資信託を売却しなければ含み損(仮に売却すると、◯◯円の損失になりますよ、という金額)のままですが、売却してしまうと実際に損失となってしまいます。
1つめの注意点でも記載しましたが、iDeCoは60歳までお金を引き出せません。それは見方を変えると、「長い加入期間を利用した、長期投資を目的としている」とも言えます。
長期投資の目的とは、名称のとおり10年、20年と長期で運用し、資産を増やしていくことになりますので、価格が下落したからといって売らないことが重要です。
おわりに
今回は、iDeCoを始めるにあたり、気をつけなければならない2つのことを説明しました。投資において多くのメリットがあるiDeCo。そのメリットを享受するためにも、今回ご説明した2つのことに、気をつけていきましょう。